心 ―ハジマリノウタ―





「嗚呼、なんということ!」




ジグの言葉で、

私は、閉じていた瞳を開いた。


そして、思わず溢れる涙。


能力者たちは正常に戻っていた。


先ほどまで生えていた手や頭、

それらはまるで、抜け落ちたかのように

その場に黒い塊となって

残されていた。




「嗚呼、良かった…」




ポツリと唇から零れた。


ああ、本当に、私は彼らを救えた。


良かった…。


今まで張り詰めていたような糸が切れた気がした。


一緒に部屋に居てくれたリヴィアが

私を再び抱きしめる。




「アンタ、すごいよ。

さすが、あたしの弟子だ!」




そう言って、優しく頭を撫でてくれた。


ああ、きっとこの気持ちが

安堵…。