心 ―ハジマリノウタ―




ドアをノックする音が、暗い廊下に響く。


迷いなく廊下を進んだリヴィアは

ある部屋の前で足を止めた。


そこは、一番奥にある暗い色の扉。


ここが、ジグの部屋…。


返事がない。


ジグは不在なのだろうか?


と、思ったとき、扉が急に開いた。




「リヴィアか…。

ユアにレイ、揃いも揃って何のようだ?」




灰色の瞳の老人が姿を現した。


リヴィアはそんなジグを見て、

強い口調で言った。




「ジグ、とぼけないで。

あたしたちは、リオの行方をききに来たんだよ」




分かってるんだろ?と

リヴィアが目を細めると、

ジグは、一瞬息を吐いてから、

キッと私たちを睨みつけた。




「レイ、言ったはずだ、他言無用と。

それに、お前たちは首を突っ込みすぎなのだ!

リオの行方も、任務も

何一つ、お前たちに教えることは無い!

帰れ!」