心 ―ハジマリノウタ―




リヴィアはまずレイを探してから、

ジグの元へ向かった。


いきなり引っ張って連行されたレイは

かなり慌てた様子だ。




「えっ、ちょ、リヴィア?!

ユア?

何これどういうこと?!」


「うるさいねぇ。

ツベコベ言わずに着いてきな!

ジクんとこに行くよ」




その言葉を聞くと

レイは事情を察知して、

大人しく私の隣に並んだ。


リヴィアは、どんどん廊下を進んでいく。


薄暗い廊下に立ち並ぶ扉。


見覚えのない場所だったが、

恐らく能力者たちの部屋の一部だろう。




「ユア、ジグのところへ行くのってさ、

リオのことだよな?」




レイがリヴィアに聞こえないように

小声で尋ねた。


私は頷いて、言った。




「はい。

リヴィアさんは、

ジグのところへ行くしかない、と」