心 ―ハジマリノウタ―




レイがまるで私の心を代弁するように呟いた。


ああ、そうか。


この人も私と、同じ気持ちなのか。


目の前に助けたい人がいるのに、

どうにもできないもどかしさ。


無力な自分への怒り。


どうすれば、いいのかさえ分からない不安。


見下ろしたレイの姿が、自分と重なる。


その姿は、あまりにも弱弱しかった。




「レイさん…」




私は、そっとレイのくすんだ金髪に手を伸ばした。


必死に考えて、思い出したのは、

リヴィアが私にしてくれた、この仕草だった。


そこにリヴィアが居る、

それが分かるだけで、私はとても救われた。


だから、レイも…。


触れた金髪は柔らかく、

レイは私にされるがまま、

撫でられ続けていた。


しばらくして、手を放すと、

レイが照れくさそうに顔を上げた。




「ユア、ありがとな!」