心 ―ハジマリノウタ―




レイは頭を抱えて言う。


苦し気な声に、彼が後悔していることが分かる。




「アイツすっげぇ痩せてた。

隈もあったし、頬も痩けて…

俺は、リオが普通じゃないって分かってたのに、

そのまま放って任務に向かったんだ」




任務だから仕方がなかった。


そう言っても、彼は救われないだろう。


ならば、どうすれば、レイを救うことができるのだろうか。


分からない、でも、救いたい。




「俺があの時、無理矢理にでも話を聴いておけば良かったんだ。

任務なんて、俺が行かなくても遂行できたはずなんだ。

何やってんだよ、ほんと…」




レイ…。


手すりにガントレット無しの拳を打ち付けると、

深い息を吐いて、そのまましゃがみこんでしまった。


そのまま俯いて、

レイはしばらく黙りこくってしまった。


私は、何もいえなかった。


頭の中を、どれだけ探しても、

レイを元気にさせるような言葉は見つからない。


でも、どうすればいいのか分からなくて、

ただ、レイを見つめることしかできない。


無力な自分に、

どうしようもないもどかしい気持ちが

せりあがってくる。




「なぁ、ユア。

俺、どうしたら良かった?

どうすれば、リオを救えるのかな…?」