心 ―ハジマリノウタ―






主が向かった先は、ゴミ処理場だった。


そこでは、奴隷工場で

大量に出されたごみの数々や

出来損ないのドレイたちが、

埋め立て場まで運ぶトラックの中に

詰め込まれていた。


そこを任されているのは、数人のドレイ。


鈍く光る肌で一目瞭然だった。


主の後についてドレイに

近づいていくと分かった。


もう、壊れている。


首が普通ではありえない方向に曲がって、

心臓に当たる部分に穴が開き、


ドレイの作られた紅い色の血が

流れ出していた。


身につけているぼろぼろの布が

黒く染まっていた。


私の視線が

ドレイへ向いていることに気がつくと、

男は気まずそうに目を伏せた。




「やむを得なかったのです」
 



どうして私にそういったのか、

主の真意はよく分からなかったが、

男が何故だか罪悪感を抱いているのは分かった。


主がドレイを壊した。


では、何故彼は罪悪感を抱く?


私には分からなかった。


罪悪感も、それを抱く主の思いも。