心 ―ハジマリノウタ―




◆◇◆The Present Time◇◆◇




「その言葉を聴いたあたしは、

その場から動けなくなった。

そこへ、あたしの師匠に当たる人が

たまたま通りかかったんだ」




リヴィアは輝く星ばかりを見つめて、

ただ淡々と話し続けた。


その声は、震えることも

かき消されることもなかった。




「師匠は、まず治療のためにあたしを撃った後、

アトネスを撃った。

一瞬で灰になって、弾けて、

アトネスは…

消えた」




私の目に、何時か目の前でドレイが

灰になった様子が浮かんだ。


一瞬でその姿を失くし、

風に攫われる灰が目の前を掠めるのだ。




「あたしは、師匠のおかげで助かった。

そして、その後病室に来たジグに言われたんだ。

アトネスは、あたしを憎んでいた、と。

あたしが、弟子にしたことで、

まるで、あんたは弱いと言われている様で、

悔しい、と言っていたと告げられた。


あたしはそれ以降、師匠の弟子となり、

話すこと以外、他の人と関わることは

ほとんどしなくなったんだ」




やっと話し終えたリヴィアの横顔は

清清しいような気もすれば、

悲しげにも見える。


不意にリヴィアがこちらを向いて、

エメラルドの左目と目が合う。



「ユア、

アンタ、この話を聞いてどう思った?」