心 ―ハジマリノウタ―





あふれ出す血。


フラリと激痛を覚えながら

後ずさったリヴィア。


ドレイの血に含まれる毒が

身体を回る中、

彼女が耳にした割れた機械音。


それは、アトネスの声に似て、

けれども

既にアトネスのものではなかった。


その声は、

アトネスの身体をしたドレイは言った。




「アンタが、リヴィア?

あたしらドレイはねェ

強い負の感情に強くひき付けられるのさア。

アンタら人間は

憎悪

嫉妬

醜い感情ばかりィ!」




ケラケラと笑ったドレイは、

残酷に

彼女に告げた。




「この娘もねェ…

アンタのことを憎んでたみたいだア!

それはもオ、

殺したいほどに!

最後まで、アンタの名前を

『アイツのせいで』って

叫んでたア?」