心 ―ハジマリノウタ―




◇◆◇Several Years Ago◆◇◆



「リヴィア!

早く早く!!」




そう言って、リヴィアに手招きするのは

栗色の髪の少女。


リヴィアと同じ15歳で、

同じ能力者だった。


リヴィアは生まれつきの能力者だったが、

アトネスはクリスタルに触れることで

能力を授かった。


それ故に力の差は、明白だったが

そんなことは、彼女たちには

関係のないことだった。


リヴィアは笑って

アトネスを追いかける。




「もう、待ってよ、アトネス!」




2人はこのアジトよりずっと

北の方角に住んでいたが、

ジグの手によって、見つけ出され

ここへ連れて来られた。


2人はお互いしか、

心から信頼できる者がいなかった。


友達から親友へ。


親友から家族へ。


しかし、そんな2人の関係が、

ある時変わった。




「リヴィア、お前に話がある」