心 ―ハジマリノウタ―






「ああ、ロックにやられたんだね?

言おうと思ってて忘れてたよ。

ロックはね、人の髪を切るのが好きでね。

でも、割とセンスがいいから

誰も文句は言わないんだ」




寧ろ頼む奴もいるくらいでさ…

と、リヴィアは楽しそうに言った。


私もぎこちなくだが、

笑い返すと、言った。




「リヴィアさんは、

ロックさんと仲が良いのですね。

隠し事なんて、ないのでしょう?」




2人の空気は、親密で、

いつも楽しそうだった。


リヴィアになら、リオの事を話しているだろうか?


メイのことも……。


私はふと、返事がないことに気がついて

リヴィアを見上げた。




「リヴィア、さん?」




強張った表情で、

眼帯をした目を手で覆っている

リヴィアがいた。


もう片方の目は、苦しげに閉じている。


私は、何か悪いことを

言ってしまったのだろうか。