心 ―ハジマリノウタ―






「はい、出来上がり!

うん、我ながら上出来だね」




笑いながら、ロックは

私の顔についた短い髪を払った。


私の長い髪は随分軽くなり、

腰まであった長さは、

肩の辺りでそろえられた。


ロックの言ったとおり、

眉でぷっつりと切られた前髪は、

私の世界を広くした。




「きっとリヴィアが帰ってきたら

驚くだろうね!

ユア、少し早いかもしれないけど、

今日は鍛錬もお休みだろう?」



私は頷いた。


まだ軽い髪に慣れず、

毛先ばかりいじってしまう。




「それじゃあ、

切った髪を落とすために、

部屋に戻ってお風呂に入るといいよ!」




確かに髪をすくと、

指には細かい髪がまだ残る。


私は頷いたが、

そのまま続けた。




「はい、ありがとうございました。

それから、ロックさん。

ロックさんに、聞きたい事があります」