心 ―ハジマリノウタ―





「あれ?

ユアじゃないか。

こんなところで、どうしたんだい?

リヴィアは?」




私が廊下を歩いていると、

向かい側からロックが歩いてきた。


恐らくロックもリヴィアの退院を

知っているのだろう。




「リヴィアさんは、

今日は外に出る、と」


「外に?

病み上がりなのに…

って、病んではないな」




明るく笑うロックは

ん?というと、私に尋ねた。




「ということは、ユアは今暇なんだ?」


「はい。

することがないので…」




部屋に戻ろうとするところだったのだ。


私が頷いたのを見届けると、

ロックは瞳を輝かせて言った。




「そうか!

じゃあ、ユア…

ちょっと僕に付き合ってもらえるかな」