心 ―ハジマリノウタ―






「ユア……ごめんね。

あの時、本当はさ…

怒鳴るつもりなんてなかったんだ。

でも、あたしには…

アンタを変える自信も

心を取り戻してあげる自信も

まだ無くて……逃げてた」




私は首を振った。


リヴィアの手はどんどん冷たくなっていく。


悲しいという感情は、

それに比例するように大きくなって、

涙は枯れることを知らぬように流れていく。




「でも、アンタは…あたしのために、

変わろうとしてくれた……。

レイが戦ってる最中に報告に来てさ…

アンタいい友達を持ったね。

もう、心も帰ってきたし……

これからは、アンタの心が感じるままに…

生きなさい」




リヴィアの手から力が抜け、

私の手をすり抜ける。


青白い美しい顔は、まるで眠っているようだった。




「リヴィア、さん…?」




私は震える声で、その名を呼んだ。




「リヴィアさん!

何故、今眠るのですか?

皆が戦っています。

リヴィアさん…リヴィアさんっ!!」



けれど、リヴィアが

答えてくれることは無かった。