心 ―ハジマリノウタ―





何なのだろう?


胸が痛い。


まるで、締め付けられているかのように

痛くて、

痛くて、

溢れる涙が、止まらない。


重くて、深い何かに、

思考が押し潰されそうだった。


その時、腕の中のリヴィアが目をあけた。


美しい緑の瞳が私を捉えて、

微笑んだ。




「ユ、ア…?

なんだ、アンタ……泣けるんじゃない。

悲しいの?

あたしは……

アンタが泣くのを見れて…

嬉しいよ」




悲しい?


こんなに苦しいものが、悲しいという感情?


分からない。


けれど、涙が止まらない。


目の前のリヴィアがにじむ。


リヴィアが私に手を伸ばして、

頬に流れる涙をすくった。


その手は、不自然なくらいに、

冷たかった。


嫌だ。


ハッキリとそう思った。


死んで欲しくない。


冷たい手を暖めるように、

私はリヴィアの手を握り締めた。