心 ―ハジマリノウタ―




そして、次にイレを見たとき、

そこには風に舞った灰しかなかった。


その灰の中から一筋の光が立ち上った。


それは金色で、蒼い空に良く生えた。


そして、その金色の光は私の中へと吸い込まれていった。


激しい衝撃に私は手すりに手を突いた。


この感覚は何だろう?


身体の中が、熱い。


熱い風が吹いて、全身が熱くなっていく。


そして、その熱は

胸の辺りで集まると、消えた。


今のは一体……?


私はハッとして、リヴィアの方を向いた。


リヴィアは、銀色の拳銃を手にしたまま、

横向きに倒れていた。


いつも羽織っていた、

能力者の証の濃紺のコートも

血にぬれて黒くなっている。




「リヴィアさん…ッ!!」




私は彼女の名前を呼んで、駆け寄った。


抱き寄せるように、リヴィアを仰向けにすると、

リヴィアは嘘みたいに白い顔をしていた。


それでも美しい彼女の手を私は握り締めた。




「あぁ……」




そのとき、私の瞳から、何かが零れ落ちた。


それは、涙だった。