心 ―ハジマリノウタ―




私がリヴィアを

見つめていることに気がついたのか、

イレが私に言った。




「あ、もしかして、お姉ちゃんだった?

分かるよー、悲しいよね。

あたいにもお姉ちゃんいるもん。

でもさぁ、これからは、

あたいらがいるからいいじゃん」




私は何も言わなかった。


言えなかった。


しかし、イレは何も気にする様子も無く、

再び、トンッと手すりに飛び乗った。


そして、私に手を差し伸べる。




「さ、行こ?

フェイクが待ってるよ?

ここは、もうあたいがいなくても

雑魚がやってくれるよね!

堕ちるのも、時間の問題みたいだし」




キャハハ、と再びおかしそうに笑うと

少女は、私にねっ?と同意を求めた。


私には、少女の言葉が一つも理解できなかった。


その時、隣で鋭い音が響いた。


それは、パアン、という銃声だった。