心 ―ハジマリノウタ―






「今の、ハートを持つ者だけど、

アンタ知り合いなの?」




私は首を振った。


姿を見たことも、

声を聞いた事もなかった。




「ドレイ工場で見たことも?」



「ありません。

彼がハートを持つものなのですか?」




荒々しく頷いたリヴィアは、

男の消えた方を苦々しく見やると、

ため息を吐いた。




「ハア、あいつらが来てるとなると

この戦い、たちが悪いね。

ロックかジグに伝えないと。

それよりも、ここにドレイが来なかった?」



確かにドレイは居た。


しかし、あのドレイは、

仲間のハートを持つ者に破壊された。



「居ました。

けれど……」



「けれど?

アンタがやったのかい?」



「違います。

さっきの、ハートを持つ者が、

ナイフを投げて、破壊しました」