心 ―ハジマリノウタ―





ロックの質問には答えず、

考え込んだような表情のリヴィア。


彼女は何も言わずに頷くと、

不意に外を見た。


窓の外は明るかった。


空も蒼く、澄んでいる。


あの永遠の暗闇ではない。




「今日は結界者は誰もいないのかい?」



結界者とは能力者の中でも

結界を張り、

ドレイから守れる者を表す言葉だ。


以前リヴィアが教えてくれた。


ロックはリヴィアの質問に頷くと、

同じように外を見やった。




「ああ、そうらしいね。

僕のところの結界者は負傷中で

別のアジトに居るし

ジグのところも任務みたいだ」




このアジトは、ロックがリーダーとしてまとめているが、

ジグは第二のリーダーで、

支持も2人とも同じくらい集めている。


そして、ジグを支持する者たちは皆、

ロックをあまりよく思っていないらしい。


よって、ロックではなく、

ジグが直接任務に出している能力者もいるらしい。


レイが屋上に居たときに、

声を潜めて教えてくれたことだ。