心 ―ハジマリノウタ―






「ユア、アンタ…

いや、なんでもない。

じゃあ、頼んだよ」




それからは何も言わなかった。


リヴィアは悩みながらも、

タンスの整理を終え、

私も、本をトランクの中へ並べた。




「ふう、ユアのおかげで早く終わった。

助かったよ、ありがとう」




リヴィアはそう言うと、

トランクを閉めて、

重さを確認するように持ち上げた。


それから、扉のほうへ歩き出した。




「あたしは今から、リビングへ行って来るけど、

アンタも来る?

そろそろいい時間だし、ご飯も食べないと」




私は頷いて、リヴィアの後に続いた。


恐らくリビングに荷物を置きに行くのだろう。


さきほど、収集がかかった時、

解散する前にジグがそう皆に告げていた。


私たちは、部屋を後にして、

薄暗い廊下を進んだ。