心 ―ハジマリノウタ―





リオは何故、私を助けたのだろうか。


それは、私のための行動。


つまり、人のため、ということだ。


男の言った、私が敵だ、

という言葉も分からなかった。


私は、リオをじっと見つめて、尋ねた。




「リオさん、何故私を助けたのですか」


「え?」




戸惑ったように聞き返すリオに

私は更に尋ねた。




「リオさんは、今私のために行動したのですか?」




命令でもなく、自分のメリットも無く。


私には、よく分からなかった。


私も、人のために行動しようと思った。


しかし、その意味も、その理由も

未だ理解できない。




「ええと…うん。

ユアのため、かな…」


「何故ですか?」




私の質問に、リオは困ったような表情で

答えた。




「何故って、そんなの当たり前だよ。

ユアは悪くないし、

それなのに責められるのはおかしいことだから」