心 ―ハジマリノウタ―




それは一体どういう意味なのだろうか。


リオの次の言葉を待つと、

リオはハッとしたように言った。




「あ、だから、その…

皆の変な視線なんて、

気にしなくていいってことが

言いたかったんです」




ははっと顔を赤くして笑ったリオは、

つまり、

私を心配している、ということだろうか?


何故?どうして?


私には、答えなど出ないし、

理解し得ないのだ。


考えてみれば、人のために行動する意味も、

私には理解できないのだから。


私が口を開こうとした時、

ぐっと誰かに肩をつかまれた。


そのままその力に後ろを向けさせられる。


目の前にいたのは、知らない男だった。


私やリオよりも随分年上のようだった。


顎や鼻のしたに蓄えた髭が目を引く。




「お前が、ユアとかいうヤツか……?」




私が頷くと、男は剣幕で怒鳴り始めた。




「お前のせいで、俺たちは逃げるのか…

何故だ?

逃げることは負けることと同じだ!

俺は、大切な者を奪った

ドレイと戦うためにここに来たのに!

お前のような新入りのために、どうして…!

大体おかしいだろう!

お前が来て、その途端に

敵が攻め込んで来る、なんて…

本当はお前もあいつらの仲間なんじゃないのか?!」