心 ―ハジマリノウタ―





次の日、私は屋上に居た。


リヴィアが独りで居るところを見た、

レイが私の元へ来たからだ。


レイは私から、

何があったのか聞き出すと、

腕を組んで唸った。




「うーむ。

それは難しいな…」




リヴィアは昨日、私に怒りを感じていた。


レイは、違うのだろうか?


私がそう尋ねると、

レイは瞬きして答えた。




「そんなこと、考えたことも無かった。

だって、ユアはユアだろ?

奴隷だとか、

誰かのために行動するとか、

そんなこと考えなくてもいいかなって」




俺は思うんだけどなぁ、とレイは言った。


私は再び尋ねる。




「レイさんは、誰かのために

行動したいと思ったことはありますか?」



「あるよ。今だってそうだよ。

リヴィアにもとに戻って欲しいと思って

ユアに話を聞いているんだし、

ユアに、心を取り戻して欲しいって

思うから毎日会いに行くんだよ」