心 ―ハジマリノウタ―





「何に、ですか?」




腹が立つ。つまり、怒り?


私には理解できない感情。


リヴィアは私を睨みつけて言った。




「アンタに、だよ!」



私に。


向けられた言葉に反応が遅れる。


それでも、関係ないというように

リヴィアは言葉を続ける。



「アンタは、何をするのにも

命令か、そうじゃないかって考えてる。

あたしはそれが気に食わないんだよ!」




激しい言葉が部屋に溢れた。


私はそのどれに反応することもできずに、

ただそこに立って、

リヴィアの言葉を、視線を受け止める。




「命令かどうか気にしているってことはね、

自分の身が可愛くて

仕方ないってことなんだよ。


命令を守らなかった罰が怖くて、

奴隷は主に従うものでしょ。


アンタは、人のために動いたことなんて無いんだ。

あたしやレイやロック、

誰がどんなにアンタのために動いたって、

アンタは、自分のためにしか行動しない!


あたしは、そんなアンタが嫌いなんだよ!!」