心 ―ハジマリノウタ―




最近分かったことは、

大きな任務には、

大人数で挑む、ということだ。


そして、任務から帰る度に、

怪我人が増える。


治療班も数が多いわけではないらしく、

手が回らないことがあるのだ。


だから、私たちのような

成人していない子供が借り出される。


既に、ここに着てから

私も2回借り出されている。


主の命令は絶対。


私は命令されたことは必ずやり遂げる。


何故なら、私は奴隷だから。



「うわ、またか!

ユア、行こうぜ」




レイが私に向かって言った。


私は頷いて、

レイの後に続いて、屋上を後にした。


息を切らせて辿りついた治療室は

怪我人で溢れている。


治療班の人間が、私たちを見つけて

言う。




「お前たち、人手が足りてないんだ。

軽傷の奴らを手当てしてくれ!」