友達もいないのにこの先やってけるのかな?


もういやだ。



「名前何ていうの?」


いきなり、背後から女の子に話しかけられた。


振り向いて、女の子を見ると、女の子はニコニコしている。
「さゆり。」

緊張のせいで声が少し裏返った。


「さゆりちゃんかぁー。
さっきね、友達とさゆりちゃん見た時可愛いって話してたんだよ!!」


「えっ…。」


「あっあたしの名前まだ言ってない!!
あたし、沙羅。
よろしくね!!」


「よろしく!」

沙羅に話しかけられると、緊張してた心が軽くなった。



これが沙羅とあたしの出会い。


あたしは今でも沙羅の事を友達だと思ってる。

だけど沙羅はもう違うのかな…。