数分すると男の子が走って戻ってきた。

「ごめん。
はい、これ」

男の子にとっさに言われ、手を出すと

ホットミルクティーを渡された。

「あったかい」

思わず口にすると

「少しは体温まると思うよ」

顔をあげると
男の子は優しい笑顔を向けてくれた。

優しい笑顔。
長すぎない黒髪。
身長も高くて、カッコイイ部類にはいるんじゃないかな?