そぉ、と目をあけると
真っ赤な顔をした和樹君と目があった。

えっ……

「うわっ、やばい。
すっげえ、嬉しいんだけど」


えっと
喜んでくれてるんだよね?

「それは……OKって事?」

「もちろん。
だって言ったでしょ。待ってるって。
俺は、ずっと美由ちゃんが大好きだよ」

笑顔でそう言うと
フワッと抱きしめられた。

あたたかい和樹君の温もり。

和樹君から甘いミルクティーの香りがする。

失恋の痛みを知った。
けど、それ以上にあたたかい温もりを知った。

ねぇ、これからはミルクティーのような甘い恋をしようね。


end