「そういえば、ウァルドに私を差し出したのは国の繁栄のため…だった。」 私もようやく気付く 「私達、両親に認められてない。」 たしかそうだ 私は無理矢理結婚させられた だから、親も仕方なく…という感じで―― 『でも、俺。 初対面の第一印象が最悪ではないか?』 「………。」 否定できない はぁ、と溜め息を吐き、ウァルドは呟いた 『やはり過去の過ちというのは、代償が必ず返ってくるのだな…。』