その後、僕らはその大声を出した彼のせいで、あえなく御用となった。夜遅いというのに、僕ら三人は先生の部屋に呼び出され、長々と説教をくらわされた。
これは後になって、彼の口から直接聞いたのだが、彼はその時「長い髪の女性」を、暗闇の向こうに見たらしいというのである。しかしながら、その宿泊先では女子とは階が違ったため、その長い髪の女性がうちの学校の生徒なわけがなかった。さらには先生やホテルのスタッフというわけでもないらしい。ゆえにそいつは幽霊なんだと、彼は興奮しながら僕らに教えてくれた。
僕はあまり信じなかったその話、しかし僕の親友はそれを聞くなり、すっかりその類のものに熱中するようになってしまった。だから今でも翔は暇さえあれば心霊スポットを捜し、時折僕を誘うのだ。ちなみにその江口洋介が霊を見た、という話をクラスに広めたのも他でもない翔である。
「江口洋介かぁ、あいつと行くのも面白そうだな、いろんな意味で」
翔は嬉しそうな顔で僕を見つめた。
「ああ。僕が来れない間、あいつと行けよ」
「でもなぁ。あいつ進学するんだろう。なんだか最近、休み時間にまで勉強してるぜ。放課後付き合ってくれるかな」
先ほどまでの嬉しそうな顔はどこへやら、翔は急に表情を曇らせた。
これは後になって、彼の口から直接聞いたのだが、彼はその時「長い髪の女性」を、暗闇の向こうに見たらしいというのである。しかしながら、その宿泊先では女子とは階が違ったため、その長い髪の女性がうちの学校の生徒なわけがなかった。さらには先生やホテルのスタッフというわけでもないらしい。ゆえにそいつは幽霊なんだと、彼は興奮しながら僕らに教えてくれた。
僕はあまり信じなかったその話、しかし僕の親友はそれを聞くなり、すっかりその類のものに熱中するようになってしまった。だから今でも翔は暇さえあれば心霊スポットを捜し、時折僕を誘うのだ。ちなみにその江口洋介が霊を見た、という話をクラスに広めたのも他でもない翔である。
「江口洋介かぁ、あいつと行くのも面白そうだな、いろんな意味で」
翔は嬉しそうな顔で僕を見つめた。
「ああ。僕が来れない間、あいつと行けよ」
「でもなぁ。あいつ進学するんだろう。なんだか最近、休み時間にまで勉強してるぜ。放課後付き合ってくれるかな」
先ほどまでの嬉しそうな顔はどこへやら、翔は急に表情を曇らせた。
