(五)
闇に呑まれた部屋
微かに月光が入るけど、電気を点けた時に比べれば雲泥の差だ
部屋の電気を消したのは勿論、寝るため
だっていうのに
「久々だね、これも。やっぱり俺、彩芭の隣じゃなきゃきちんと眠れない」
睡眠妨害をする人、一人
腕枕をして私の真横にいる彼
シングルベットの為、こうして距離を詰めるのは仕方がないんだけど
もう一人分、入れるんじゃないかっていうほどに密着していた
彼に背中を向けて眠ろうとも、何故だか寝返りをうたされる
「恥ずかしがらなくてもいいから」
違う、とは言えず結局彼とは向き合うことになった
抱き締められるような、包み込まれるような姿勢


