やりたくない、というのが一番の理由だけど
あの人のことだから、留学なんて話しをすれば、行く前に会おうなんて言われてしまうかもしれない
電話なんかかけられたら、彼に気づかれ、また……
巻き込みたくなかった
また、私のせいで傷付くなんて、酷(こく)すぎる
「――彩芭、聞いてる?」
「え……」
はっ、とする
驚き、声をした方を見れば、立ち上がる彼が、私を見下ろしていた
「な、何か言ってましたか……」
「言った。夕食、食べよう、って」
気付かなかった
物思いにふけていたせいか、彼の会話は流れていたらしい
「はい、食べます……」
「そう。座ってて、今、温めるから」
聞くや、彼は台所に行った
かちゃりと、ガスコンロがつく音
あの人のことだから、留学なんて話しをすれば、行く前に会おうなんて言われてしまうかもしれない
電話なんかかけられたら、彼に気づかれ、また……
巻き込みたくなかった
また、私のせいで傷付くなんて、酷(こく)すぎる
「――彩芭、聞いてる?」
「え……」
はっ、とする
驚き、声をした方を見れば、立ち上がる彼が、私を見下ろしていた
「な、何か言ってましたか……」
「言った。夕食、食べよう、って」
気付かなかった
物思いにふけていたせいか、彼の会話は流れていたらしい
「はい、食べます……」
「そう。座ってて、今、温めるから」
聞くや、彼は台所に行った
かちゃりと、ガスコンロがつく音


