棚ではなく、床に置いてある白い電話
指差し示せば、彼は電話に近寄った
「子機は、ないよね」
「はい、それだけですけど……。何を――!」
するんだと聞く前にしている
ナイフで、電話線を切られた
ぷっつりと電話線を抜くのではなく、切る
配線の断面を彼は見て、次に受話器を取った
で、クルクルと螺旋を描くコードまで同じように切って
……飽きたらず、本体もざくんざくん、と串刺しにしていった
「…………」
止める声も、放心状態に呑まれて沈黙する
機械から、ガラクタになった元電話
ジャンクにでもなったそれは、もはや使いようがなく
彼はゴミ箱に捨てていた
丁寧に、欠片の始末までして
指差し示せば、彼は電話に近寄った
「子機は、ないよね」
「はい、それだけですけど……。何を――!」
するんだと聞く前にしている
ナイフで、電話線を切られた
ぷっつりと電話線を抜くのではなく、切る
配線の断面を彼は見て、次に受話器を取った
で、クルクルと螺旋を描くコードまで同じように切って
……飽きたらず、本体もざくんざくん、と串刺しにしていった
「…………」
止める声も、放心状態に呑まれて沈黙する
機械から、ガラクタになった元電話
ジャンクにでもなったそれは、もはや使いようがなく
彼はゴミ箱に捨てていた
丁寧に、欠片の始末までして


