ヤンデレ彼氏に監禁されて

手料理とはある種の重み


不味いとか、そんなのはないだろうけど

気分が悪い時だろうとも、その『優しさ』を無駄にはしていけない


ごくっ、と味噌汁を飲む前に唾を飲む


せめてこれだけでも、と箸を伸ばした


油揚げと大根の味噌汁


具を無視して、最初に汁を飲んだ


「美味しい?」


見ていたのか、彼が早速そんなことを聞いてくる


「はい、美味しい、です……」


これに偽りはなかった


実際に美味しい

彼はかなりの料理上手――いや、天は二物を与えないと言うけど、彼は何でもこなせる人だった


家事、炊事
そんな女性みたいなことをすると思えば、格闘技や学業までプロレベル


何でも出来る割には、狂った思考を持っているけど……