ヤンデレ彼氏に監禁されて

私にはもう微塵たりともない感情


しかして、それが私を生かしている


死にたくない、それは痛い思いをしたくないから


彼がやるのは処刑だ


目の当たりにした、殺人


一瞬で殺さず、恨みの分まで痛みを植え付ける


普通、考えて愛する者が、もしも愛せなくなるのは何故か


裏切り


彼の中では、まだ私は『愛している』と組み立てられている


それが彼だけの事実だろうとも、生かす理由はそれ


その理由がなくなった場合、『愛してない』と知られた場合は裏切り――恨みとしては極上の理由に成り代わる


故に、極上に劣らぬ最悪の処刑行使


「――っ」


あるだけの『痛み』
ありったけの『苦痛』

そんな体験はないのに想像出来てしまうから、人間は自らを守ろうとする



思考は常に最悪を


それが分かっているから、『それ』への回避行為も見つけられるんだ