百万円でもかなりの額だ
しかして、それ以上
お札が紙切れに見える量
これだけあるなら、一枚、二枚破いても平気だとそんな思いさえも芽生える
「驚いた?数え切れないから、いくらかは分かんないけど。家の一つは買えるんじゃないかな」
ふふん、と自慢気な彼にどう言うべきか
「なんで……」
見つからず、主語もない言葉が出て来た
聞かれた彼は優しく答える
「なぁに、これは脱獄に比べたら、手に入れるのは簡単だった。金積んでる車からくすねただけだから。
それと金持ちそうな家から、ね」
お札を数枚出して、ひらひらと弄ぶ彼
そんな幼い動作をしながら出るのは、青ざめるような内容ばかり
しかして、それ以上
お札が紙切れに見える量
これだけあるなら、一枚、二枚破いても平気だとそんな思いさえも芽生える
「驚いた?数え切れないから、いくらかは分かんないけど。家の一つは買えるんじゃないかな」
ふふん、と自慢気な彼にどう言うべきか
「なんで……」
見つからず、主語もない言葉が出て来た
聞かれた彼は優しく答える
「なぁに、これは脱獄に比べたら、手に入れるのは簡単だった。金積んでる車からくすねただけだから。
それと金持ちそうな家から、ね」
お札を数枚出して、ひらひらと弄ぶ彼
そんな幼い動作をしながら出るのは、青ざめるような内容ばかり


