ヤンデレ彼氏に監禁されて

「っ……」


「――と、こんなもんで見えるかな?物入れすぎてプレゼントが隠れてたよ」


引く私に構わず、彼はほら、とバックの中身を見せてきた


一瞬、目を瞑る


服や、武器からして、死体でも入っているのかと思って


『邪魔な奴を、彩芭の為に殺したよ』


そう幻聴まで、聞こえそうになるが


見たいもの怖さか、閉じた瞼が勝手に開き


「……ぁ」


想像が、崩れる


死体ではない、それは安心した。けど……


「こ、これ……」


よく、私も目にするもの


あることに異常は覚えないし、誰だって持っているけど


彼が持つそれは論外だった



お金

無造作に詰め込まれ、大きいバックに敷き詰められたお札だった