グレーのボストンバック
肩から下げられたそれは、かなり大きく
同様に、ぎゅうぎゅうに中身が詰まっていることも見れた
「気になる?」
私の視線に気付いたのか、彼はそんなことを聞いてきた
答えることはしない
隙あれば、すぐにでも逃げ出すように構えていた
「俺からのプレゼント。というよりは、二人のこれからの為に用意したものだよ」
一人で話しを進める彼
肩に掛けたバックを床に置く
ドス、ガシャ、ガキッ
……何が入っているのか、バックの中で不協和音が起こっていた
それを置いて、彼はバックのジッパーに手をかける
代わりに、私の手を離して
逃げるなら今だ、と喉を鳴らして足を動かしたのに
――それが、止まった
肩から下げられたそれは、かなり大きく
同様に、ぎゅうぎゅうに中身が詰まっていることも見れた
「気になる?」
私の視線に気付いたのか、彼はそんなことを聞いてきた
答えることはしない
隙あれば、すぐにでも逃げ出すように構えていた
「俺からのプレゼント。というよりは、二人のこれからの為に用意したものだよ」
一人で話しを進める彼
肩に掛けたバックを床に置く
ドス、ガシャ、ガキッ
……何が入っているのか、バックの中で不協和音が起こっていた
それを置いて、彼はバックのジッパーに手をかける
代わりに、私の手を離して
逃げるなら今だ、と喉を鳴らして足を動かしたのに
――それが、止まった


