ヤンデレ彼氏に監禁されて

認めたくないことを、知っていく


逃げられないことを、教えられる


部屋に入り、辺りを新鮮そうに見回す彼


姿は、捕まった時と同じ


――いや、私が好きだと言ったあの日から彼は髪型や髪色、スタイルまで変えていない


ずっとそのまま

『彩芭の好きな姿でいたい』と言う彼は、その発言通りに今日もまた同じだった



筋肉質のくせして、細身長身


筋張った手まで、あの時から変わっていない


どれもが、私の好きだったもの


今となっては、時が経っても『同じ』なそれに不信感しか覚えないけど


「あれ、朝ご飯だったんだ。うわぁ、美味しそうだね。

あ、俺にも作ってよ。久々に彩芭の手料理が食べたいな」


にこにことした目線とぶつかり逸らす


その過程、彼の荷物が目に付いた