笑う悪魔が、私を見てる
いつかと同じことが頭をよぎる
そうして、そう思った時点で
――ここは、異常の住処であった
「一応言っておくが。別に、責めている訳じゃないぞ。俺は嬉しいんだよ。
俺の目――俺の一部が、お前の中に入って、それがお前の血肉となる。
そう思う度に思うんだ。これこそが、究極の愛(きずな)なんじゃないかって」
一字一句に、耳を疑った
――夢だ、これは
だって彼がこんなことを――
「お前も、嬉しくないか?お前の中には、俺の『一部』があるんだ」
こんなの、違う
彼じゃ……
「素敵だろう。愛する奴の一部を体に宿して生きるだなんて」
違うと言い聞かせる頭が崩れていく
夢じゃないと、何かが言って
「だから、彩芭。俺にも、『同じ』ことをさせてくれよ」
『何か』が異常を語っていた


