ヤンデレ彼氏に監禁されて

意識が半分飛んでいるせいか、頭が現実をきちんと見ていない


だから一瞬、彼と『あの人』が重なった


逃げたいという衝動


でも、そんな衝動と裏腹に意識が落ちていく


「最近、俺には思うことがあってな」


彼が屈み、私を抱き締める


抗おうにも両手は使いものにならなく、だらんと床に垂れていた


眠り姫のシーンを思い出す


抱きかかえ、姫に目覚めの口付けする際の場面

この抱き方は正にそれだろう


眼帯をつけた顔が、目の前にある


相変わらずの笑う顔


何が、そんなに楽しいのか


聞く声も、もう喉から出ない


――だから


「彩芭。――俺の目、食べただろ?」


悲鳴すら、あげられなかった