(二)
シンプルな部屋
彼の部屋は、正にそれだった
無駄なものがなく、色も黒が多い
モダンとかそれを貴重としているのか、ソファーとかが置いてあっても硬派な一室
そこの住人である彼も、また『そんな性格』をしていた
「今日は、何かあったのか」
カップを私に渡しながら、彼はそんなことを聞いてきた
どこか無愛想にも聞こえる声色だが、彼の優しさを把握している為に嫌な気分はしない
「物凄く、良い思いをしてきました」
カップを受取ながら、ふざけた答えを出す
中身には黒茶色のコーヒー
付け加えると、これは二杯目のコーヒーだ
彼の淹れたコーヒーは、私のお気に入りだ
彼の部屋に来た際は、必ず飲むほどに
さながら、喫茶店に近いかもしれない
今座っている茶色のソファーは、私の特等席だ


