ヤンデレ彼氏に監禁されて

彼は、本当に綺麗な想いを持つ人だった


愛する私
愛してくれる私


その為に、彼は『こうなっている』


だったら、終わりを与えるのは、私しかいない


「彩芭っ!」


呼ぶ彼に、一歩近付く


危ないと周りの警官が制止を求めたが、国本刑事がそれを止めた


遮るものがない

手を伸ばせば届くような距離


「クルキさん……」


「怖がらなくていいよ、彩芭。俺は、君から離れたりしない。また少し離れるけど、また来るから。

今度こそ、二人だけの世界を作ろう。彩芭が望む世界を。――君は、そこで笑っていてくれ」


見ていて、やはり涙が出て来た


綺麗すぎる想いを受け取るのに、私は――


「ごめんなさい……」


残酷な言葉しか渡せない