ヤンデレ彼氏に監禁されて

しかして、私は視線が外せない


まだ、『目が合っている』んだから


名を、呼ばれる


そうして、今行くと言われた


もはや、ろくに動けもしない体をじたばたと


どうしようもない惨めな体


その体で、彼は私を求めていた


「離せよ……、離せ離せ離せ離せっ!

俺たちの邪魔をするなっ!

俺から彩芭を奪うなっ!」


怒涛が響き渡る
耳を塞ぎたくなるような狂声も、悪あがきとなる


終わったんだ、もう


逃げられはしないし、私のもとに来ることもない彼


私は助かり、彼が捕まった


待ち望んでいた結果が、今起きている


複雑な心境があろうとも

『あんたは、悪くない』

先ほど刻まれた言葉が、暗示みたく欠如しそうになった心に埋まる