ヤンデレ彼氏に監禁されて

未だに私を脅かす声が響いていたから


荒い声に合うように、暴れる彼は闘牛めいた暴君だった


銃がなくても、相手を殴る


周りにいるものを全て薙払おうとするが、彼とて人間


床に俯けで倒され、貼り付けのように彼の体は押さえられた


四肢に一人ずつ

体に二人

頭に一人


人ではなく、猛獣でも押さえつけるような乱暴な押さえ方


「ぐ、あ……」


苦しそうに息を吐く彼

圧迫され、呼吸する器官を床につけているせい


――ただ


「さい、は……っ!」


瞳は、私(こちら)を向いていた


血走った目
とてもあの笑顔を出していた瞳には見えない


「午後四時二分。栂句琉希、脱獄及び、窃盗の罪で同行してもらう。

――お前の負けだ、栂。本当にお前は、暴力団よか可愛いもんだよ。

『こんな』ので、動揺しちまうんだからなぁ」