ヤンデレ彼氏に監禁されて

愕然と、さながら観客のようにして、ただ私は見ているだけだった


彼が捕まった


やっと理解出来たのはそれ


「取り逃がすなっ!死ぬ気で押さえていろっ!」


そう怒鳴り散らす国本刑事には、訳があった


暴れている


生き埋めとなろうとしていた彼だったが、暴走めいた動きで彼は逃げ出そうと――


「彩芭っ、彩芭っ!」


否、

私の下に、駆け寄ろうとしていた


人という土で、埋もれていく合間

こちらに手を伸ばし、私を求める彼を見た


「おいっ、拘束具やっとけっ!

――大丈夫だ、藤堂さん。もうあんたには、指一本触れさせませんから」


私の脅えを察したか、国本刑事はそんな言葉をかけてくれた


でも、それは無意味


「彩芭、今行くから……!彩芭っ、俺が君を守るからっ!」