一人、三人、十人――
ヘルメットや、防護服
武装した警官が姿を表した
玄関から、ベランダから、それこそ獣の群れのように続々と部屋に入り
獲物(かれ)に、食らいつく
「――――」
埋もれる彼の悲鳴
生き埋めらしく彼の自由を奪っていく
但し、埋めていくのは土ではなく『人』だった
押さえろ、押さえろ
そればかりが部屋に響き、地鳴りめいた一人の悲鳴
「台所に、負傷者がいるっ!車でも、ヘリでも使って病院に連れていけっ!早くしろっ!」
迅速な対応だが、私から見れば焦りが丸見えの国本刑事
さっきまで、あんなに余裕気味な言葉を言っていたのに
隠していたのか、今の国本刑事は焦りの塊だった


