ヤンデレ彼氏に監禁されて

後方でなった、耳をつんざく音


耳だけでなく、目も塞ぎそうになるが――出来なかった


目が、離せなくて


「――――――ぁ」


よろめく彼

右腕――血が流れ出す箇所を押さえながら、彼は崩れる


空間が未だに不安定なのか、倒れるところがスローモーションに見える


苦痛に歪む顔ながらも、泣きそうな――私を見て、悲しそうな顔は



“どうして”



そう、聞かれたような気がした


遅い時で、彼のその姿が網膜(あたま)に焼き付く


永遠にも感じるその一瞬(とき)に



「人質確保!突入しろっ!」


口火がきられた


時が、動き出す


号令(はじまり)を待ち構えていたかのように、動き出すのは人だった