ヤンデレ彼氏に監禁されて

驚愕に値する声掛け


目線を声の主に向けようとも、壁に隔たれて見れはしない


でも、『届いた』


「私はね、自慢じゃないが、暴力団相手にしても死ななかった男だ。

検挙率だって、そこら辺の奴らに負けんし。私の名前は、ここら一帯じゃ有名だ」


届くものは、そんな世間話になった


意図は掴めない、ただ思ったことと言えば


「だから、私はそこにいる奴なんかには『負けたりしない』。必ず、あなたを助けてみせますよ」



安心

怖さに潜り込む声(それ)は、僅かだがそんな感情を芽生えさせた


あの人は、私を助けてくれる


どくん、と胸が鳴った


逃げられない、けど、助けてもらえる


「聞いちゃいけないよ、彩芭。あんな虫けらに、俺が負けると思うかい?」


「若造が。いっちょまえに口出すな。てめえなんか、暴力団に比べれば可愛いもんさ」