ヤンデレ彼氏に監禁されて

「聞こえませんか?あんなに『痛い痛い』と言っていますよ。

ああ、大変だぁ。火傷って、かなり痛いんですよ。救急車ぐらい呼びませんか?ケータイ貸してあげますよ。

可哀想に。まだ若いのに彼の顔には、一生傷が残るのでしょうね」



それは、挑発を超えた侮辱であった


先ほど同じように、国本刑事をおびき出すためのものだろうとも

自分がしたという事実を棚上げにする彼は、悪以外の何者でもない


敵が見えないから攻撃はできない

ならば、『届くもの』で彼は国本刑事を陥れる


言葉で、相手を狂わせる

心理攻撃ほど、一番悪質な戦法はないだろう


「彩芭、後少しだから待ってて」


そう悪意なんか微塵も感じない顔で、彼は言った


花を切り捨てて笑うような表情から、私は一歩引くが


腕を掴まれた


「離れちゃ駄目だよ。君を守れるのは、俺しかいないんだから」