ヤンデレ彼氏に監禁されて

「千葉っ」


悲鳴を聞きつけ、ベランダから顔を出す国本刑事


仲間を思う心、それが


「――終わりだ」


彼の勝利の糧となっていた


一発

銃声

撃たれた人


仲間の身を案じてした突発的な行動が、仇となった時


出てくるのを待ち構えていた彼に、撃たれる人を見た


「あ、あああ!」


悲鳴は、私のものだった


死体が、また出来る


恐怖感が生む悲鳴は、鼓膜を破るかと思うほどだった


倒れるように仰け反る国本刑事


楽しげにそれを見ていた彼だったが


「――っ!」


途端、彼の体が跳ねた


跳躍し、こちらにまた戻ったかと思えば


――短い暴音


移動する彼は撃てない、ならこの発砲は


「っ、容赦ねぇな、栂」


国本刑事のものだった


生きて、いた


呆然とその姿を見送る


国本刑事は、反撃するなりまたベランダの影に隠れていた